アメリカとウクライナの高官が来週、会談する見通しとなりました。首脳会談での口論で関係が悪化して以降、初めてとなります。

アメリカ ウィットコフ中東担当特使
「ウクライナ側との会談をいま調整しています。場所はリヤドか、ジェッダでやるかもしれません」

アメリカのウィットコフ特使は6日、サウジアラビアで来週、ウクライナ側と協議を行う見通しを明らかにし、「和平の枠組みと停戦」について協議すると話しました。

ウィットコフ氏は、ゼレンスキー大統領がトランプ大統領に送った手紙について、「謝罪や感謝の言葉が書かれていて、トランプ大統領は前向きな一歩だと受け取ったと思う」と話しています。

協議について、アメリカのニュースサイト「アクシオス」は、今月12日に行われる見通しだと報じています。

一方、ウクライナのゼレンスキー大統領も6日、SNSで「10日にムハンマド皇太子と会談するためにサウジアラビアを訪問する予定だ」と投稿しました。

また、「その後、我々のチームがサウジアラビアに留まり、アメリカのパートナーと協議する予定だ」として、アメリカとウクライナの当局者による会談が来週中にも行われると明らかにしました。

ゼレンスキー氏は先月19日にサウジアラビアを訪問する予定でしたが、延期となっていました。

こうしたなか、トランプ大統領は…。

アメリカ トランプ大統領
「ウクライナは他に選択肢がないので協定を結びたいだろう。そしてロシアも取引きを望んでいると思う」

ウクライナとの協議の見通しについてこのように話しましたが、ゼレンスキー大統領から受け取った手紙の詳細やアメリカ政府の今後の対応方針については触れませんでした。

また、大統領就任後初の外遊先になるとみられているサウジアラビアへの訪問については、「おそらく1か月半以内に行く」と話しましたが、ロシアのプーチン大統領との首脳会談の可能性には言及しませんでした。