新幹線の“安全神話”が揺らいでいます。東北新幹線の車両の連結部分が外れ、緊急停車しました。半年前にも起きた“連結外れ”。なぜ再び起きたのでしょうか。
東北新幹線が走行中に“連結外れ” 「鉄道重大インシデント」に認定

車両が動けなくなっていたのは、普段なら決して止まるはずのない場所でした。
記者
「新幹線の車両と車両をつなぐ連結部分が外れてしまっています」
東京都荒川区のJR西日暮里駅近くで止まっていたのは、東北新幹線の「はやぶさ・こまち21号」です。
3月6日午前11時半ごろ、「はやぶさ・こまち21号」が上野ー大宮間を時速約60kmで走行中、車両の連結が外れました。
その際、自動でブレーキが作動し、緊急停止しました。
当時列車に乗っていた人
「ゆっくり走るので、この新幹線、上野から大宮までわりと遅い。なので急ブレーキがかかったが、そんな衝撃ではない」

この影響で、東北新幹線だけでなく、北陸新幹線や上越新幹線なども運転を見合わせました。
埼玉へ帰る人
「埼玉から仙台に来て、その帰り」
「あす中学校卒業なので、3年生を送る会があって、きょう遅れるとかならいいが、完全に運休とかなら行けなくなる」
記者
「午後3時前です。大宮駅に連結部分が外れた新幹線が到着しました」

3時間が経った午後2時半すぎ、全線で運転が再開しました。JR東日本によると、111本が運休し、約15万2800人に影響が及んだということです。
国の運輸安全委員会は、今回の事故を「鉄道重大インシデント」と認定し、7日に事故調査官を派遣して調査を行うとしています。