10月11日からスタートした全国旅行支援。サイトでは早くも売り切れが相次いでいて、中には人気過ぎて開始前から完売しているサイトもあるといいます。

そんな嬉しい悲鳴の反面、一部宿泊施設などでは自治体から地元の宿泊事業者に配分される予算が少ないため、継続的な支援が難しかったり、コロナ禍に入り従業員を削減した関係で受け入れ体制が整っていないなど、開始2日目にして課題も見えてきました。

■開始前に“完売”した宿も… 全国旅行支援2日目

井上貴博キャスター:
経済活動が活発になるのはいいことですし、スムーズに進んでいる部分もあるんですが、なかには改善を求める声も上がっています。全国旅行支援を開始する前から、売り切れとなったのが例えば岩手県です。


「平庭山荘」という旅館では予約分が10月8日時点、つまりこの全国旅行支援が開始される前に売り切れとなりました。配分額が約50万円ほど、70泊分でしたのですぐに埋まってしまった。それに対して下館社長は「国は12月20日までと言っているので、そこまでお応えできるような予算配分をしていただけたら」としています。配分額を上げてもらわないと12月20日までは到底続けていけませんということなんです。


岩手県が国から配分された予算額は約21億円。これをどう分配するのかを自治体によって判断するわけですが、GoToトラベルの販売実績から全国の旅行会社に7割、残りの3割は地元の宿泊事業者に配分されます。この地元の宿泊事業者に配分される金額が中々増えていかないというところで既に売り切れのところも出ています。岩手県の担当者は「国に対し追加の予算配分を強く求めている。現在調整中です」とのことです。