「親子で世界」を目指す参加者も

セレクションには、子どもたちに夢を持ってもらいたいと考え、挑戦する参加者もいた。ビーチテニスの全国大会で表彰歴もある井関慶太さんは「子どもがふたりいて、子どもを言い訳に海外挑戦しないと言っていたのですけど、それは違うかなと思って(セレクションに参加した)。子どもには、社会もグローバル化しているので、どんどん海外に出て行ってもらいたい。親父の背中、頑張っている姿を見せて子どもたちにも夢を持ってもらいたい」とプロジェクト挑戦に至る想いを語った。

堀井さん親子

また、堀井大輔さんは、ピックルボールの大会に数多く出場し受賞歴の持ち主でもある。国際大会にも出場し「世界やアジアの壁にぶちあたっている」と言う。日本のなかで力を付けていく必要性もあると感じるなかで、今回は、娘の優那さんを誘ってセレクションに参加した。「父がピックルボールの面白さを伝えてくるので楽しそうだなと思ってやり始めたらハマりました」と笑顔を見せる娘に対し、「親子でピックルをやれて良いのは、なかなか年頃の子だと話をしてくれないが共通の話題があるのは良いですね」と話した。「教えるのは上手いけど、身内に厳しいのでもっとやさしく教えて欲しい」とリクエストされるなか、やるからには、親子で「世界を目指す」と意気込みを見せた。

選考に入るコーチ陣

全てのセレクションが終了し、ダニエル、藤原の両コーチとスタッフは、すぐさま第1期プロジェクトメンバーの選考に入った。選手たちのプレーの癖や腕の振り方、パドルの扱い方など、細かい動きにもコーチたちは注目していた。ビデオを見直すこともあった。選手の短所は、コーチングによって修正できるのかできないのか、また長所を伸ばせるのか伸びないのか。様々な視点で話し合いが行われていた。プロジェクトは、少数精鋭メンバーで、関東地方を拠点に強化が図られる為、居住地や年齢のバランス等も考慮。チームワークを保てるかなど人間性も見られて、男女各6人、合計12人の候補が選ばれた。

2月末、全ての参加者にコーチ陣からのフィードバックが行われた。そして、第1期メンバーに選ばれた面々には、3月8日から始まる「最初の強化合宿」の案内が送られた。いよいよ世界を目指した挑戦が幕をあける。

(次回はメンバー発表)