来年春に卒業予定の大学生らを対象にした会社説明会が今月1日に解禁され、本格的な就職活動がスタートしています。
今年も学生優位の売り手市場が続く中、学生たちは企業選びで何を重視しているのか、聞いてきました。

マイナビが宮崎市で開催した合同説明会。
4日と5日の2日間、およそ100社の企業がブースを構え、多くの就活生が訪れました。

(長友幸生記者)
「本格的に始まった学生の就職活動ですが、今年の就活生は、何を求めているのでしょうか」

会場に訪れた就活生たちに給料ややりがいなど企業選びのポイントを聞いてみました。

(就活生)
「給料が一番惹かれますね。なんだかんだ大事だと思うので」
「やりがいですね。やりたいことじゃないと、続かないかなというのがあるので」
「休日、大事かなと思っています。体を休めていかないと、やりがいだけじゃ生きていけないというか」

さまざまな意見が聞かれる中、特に多かったのが…

(大学生)
「安定性です。物価高とかあって、安定してない時期が続いているし、経済的にも賃金とか宮崎低いので、安定しているとこを選びたいなというので」
「やりがいと安定性ですかね。続けたいので(ひとつの)仕事を、転職市場だとは思うのですが、その点でやりがいと安定性は同時に必要かなと思う」
「これから将来不安というのがあるので、安定性かな」

マイナビの調べでは、近年、安定している会社を選ぶ学生たちが増えている傾向があるということです。

(マイナビ宮崎支社 亀澤文二支社長)
「今年の就活生は、高校3年生のときから大学生活までを、コロナ禍で生活してきた皆さんになりますので、やはり先行き不透明な『この先どうなるかわからない』という不安を抱えながら、今後のキャリアも考えていらっしゃる方が多いので、安定性というところに敏感になっていらっしゃるんじゃないかなと思います」

転職の活発化や人手不足を背景に、学生優位の「売り手市場」となる中、企業側も福利厚生などを充実させ、人材確保に努めています。

(フカベエッグ 市川淳一本部長)
「初任給で言いますと、約1万円ちょっとは上げました。給料アップとか福利厚生もそうですが、休みの確保とか、そちらの方も充実させていっている状況です」

(宮崎トヨタ・人材開発グループ 福村祐樹さん)
「(今年から)年間休日の方を112日から120日に、変更させていただいております。また、男性の育休の支援を始めておりまして、ご本人に対して3万円の支給、育休を取る部署の支援で、所属部署にも支援金を出すようにしております」

マイナビによりますと、福利厚生が充実している企業に安定性を感じる学生が多いということです。

(マイナビ宮崎支社 亀澤文二支社長)
「学生の皆さんも周りに惑わされずに、落ち着いて、自己分析から企業研究から進めていっていただき、自分に合った会社を最終的には見つけていただきたいと思っています」

※MRTテレビ「Check!」3月5日(水)放送分から