埼玉県八潮市をはじめ、静岡県内でも道路の陥没事故が発生したことを受け、静岡県は3月5日、道路や上下水道の関係部局が一体となって防止策に取り組むための連絡会議を立ち上げました。県の担当者は「連携して効率的な管理をしていきたい」としています。
<静岡県 増井浩二副知事>
「管路の老朽化ということに関して非常な危機感を抱いているところでございます。ライフライン、県民生活に欠かせないもので、老朽化対策しっかり取り組んでいかないといけない」
3月5日、静岡県庁で開かれたのは道路陥没防止に関する連絡会議です。2025年1月、埼玉県八潮市で大規模な陥没事故が発生。静岡県富士宮市の県道でも排水管の老朽化による陥没が起こり、静岡県は、3月から道路下の空洞の有無を調べる緊急調査の実施を決めています。
こうした中、静岡県は3月5日、道路や上下水道の関係部局が一体となり防止に取り組むための連絡会議を立ち上げました。初会合では、それぞれが所管する道路の点検の頻度や方法などを共有し、2024年度に県の管理する道路の陥没は17件発生したことなどが報告されました。
<静岡県企業局水道企画課の担当者>
「AIで学習して計算する。その結果がマッピング化、要は悪いところは可視化できるような地図、劣化状況が分かるシステム」
また、県内の多くの水道管が設置から40年以上経過し更新時期を迎える中、AI技術を活用した水道管の劣化状況の把握を進めていることも説明しました。
<静岡県交通基盤部道路保全課 西原宏昌課長>
「管理者の状況をまず共有するとこから入り、それぞれが連携して、さらに効率的な管理、安全度を高めることができればいい」
次回の連絡会議は、3月中に実施する緊急調査の結果がまとまり次第、開催する方針です。