コメ農家の集まる新潟県稲作経営者会議で理事を務める新潟県新発田市の姉崎信弘さん(44歳)は、日本の将来のコメ作りに危機感を覚えています。
「生産基盤はもう確実に弱くなってくると思います。後継者が少ないですからね」
「農業者そのものが確実に減っているので『少ないプレイヤーで担いきれるのか』を、みんなで考えていく時期に来てるんだと思います。本当に」

こうしたなか、40haの農地でコメなどを栽培する姉崎さんが目指しているのは、コメ作りの省力化。

その一つが、田んぼに水を張らず乾いた田んぼに種をまく『乾田直播』という方法です。春の忙しい時期の作業時間を減らすことができ、より広い面積で稲作ができるようになるとみています。

「これが乾田直播に使うドリルシーダーという機械です」
「これにチャレンジしたいっていう人がいれば、使ってもらっている」

自らの『ドリルシーダー』を周辺の農家にも貸し出し、地域全体でコメの栽培面積を維持・拡大したいと考えています。