老朽化した水道管の破損が全国で問題となる中、宮崎市では、人工衛星を活用して見つけた、漏水した水道管の修繕が行われました。
宮崎市は、昨年度から人工衛星のデータを活用して漏水した水道管の調査にあたっています。
この調査では、宇宙から地表にレーダーを照射し、跳ね返ってきた地中の水の成分の数値をAIで解析。
その結果をもとに、業者が漏水箇所を確認します。
この調査で今回、宮崎市大塚町に40年前に設置された水道管が漏水していることが分かり、4日は修繕工事が行われました。
人工衛星の活用により、業者が路上を歩いて調査する範囲が絞られ、作業の効率化につながっているということです。
(宮崎市上下水道局水道部配水管理課 黒木寿博課長)
「漏水と陥没事故には密接な関係があることから、早期発見・修繕をこころがけて、陥没事故についてもある一定の防止の期待はしている」
宮崎市上下水道局によりますと、昨年度は、人工衛星を活用した調査結果から宮崎市内81か所で水道管の修繕を行ったということです。
【参考】
・人工衛星を活用して漏水を見つける調査は全国で導入が増えている
・水道水、地下水、下水は水の成分が違うため、この数値を解析することで漏水しているかをAIが判断する。
・昨年度、AIが解析した的中率はおよそ4割だった。