2月28日に富士急ハイランドのアトラクション「ええじゃないか」の点検中に男性作業員が死亡した労災事故で、警察によりますと男性従業員の死因は司法解剖の結果、出血性ショック死と判明しました。

この事故は28日午前11時45分ごろ、男性従業員がアトラクション「ええじゃないか」の点検をしていたところ、身体が車輪に巻き込まれ車両とレールの間にはさまれたものです。
この事故で富士河口湖町船津の会社員 嘉村伊織さん(29)が死亡しました。
警察は業務上過失致死の疑いも視野に捜査していて、一緒に作業していた別の従業員が警察の聞き取りに対し「人がいないと思って車両を動かしてしまった」といった主旨の説明をしていることがわかりました。

富士急ハイランドによりますと車両の点検中は誤作動防止のため電源を落として作業する決まりになっていて、点検後の動作確認や点検中に車両を動かす場合は、無線とブザーで一緒に作業する従業員に知らせることになっているということです。
警察は、事故が起きた時に車両が動かせる状態だった可能性があるとみて、状況を詳しく調べています。