1泊で最大なんと1万1000円お得に。
GoToトラベル以来となる全国規模の旅行支援が11日スタートしました。
鳥取県境港市にある米子鬼太郎空港。

羽田からの便が到着すると、平日にもかかわらず、大勢の人たちが降りてきました。ビジネス客のほかに、大きな荷物を持った人の姿も…
搭乗客は
「観光です。出雲大社とか松江城とか。連休明けで空いていると思って。それで、たまたま重なって」
「たまたま重なって運が良かった」と話す旅行客。
コロナ禍の経済対策「全国旅行支援」が11日スタートしました。

今回は、1泊で最大1万1000円の補助を上限に、旅行代金の40%が割引きとなる支援策で、例えば交通費込みのパック旅行の場合、最大で、1泊あたり8000円引き。旅行先で使えるクーポン券3000円分がもらえることになります。
そして、最大の割引を受けられるのは平日の利用ということで、中には、こんな人も。
旅行客は
「3泊、平日泊まろうとすると、9000円払って、9000円のクーポン券がもらえる。実質0円です。最高やね」

1日3000円のクーポン券がもらえるため、1泊3000円の宿に泊まれば、タダのようなモノというわけです。
また、山陰両県では独自の上乗せ特典も設定しました。
鳥取県では県内の観光施設などの利用料を、1000円を上限に4割引きする割引券を配布。
島根県では飲食店で使える、しまねプレミアム飲食券1000円分を配布します。
「水木しげるロード(境港市)」には、さっそく旅をお得に楽しもうとする観光客の姿がありました。

大阪からの観光客
「大分得だと思います。海鮮丼食べようと言ってて、明日どこかで食べられたらいいです」
今回の旅行支援。地元の観光地も期待を膨らませています。
水木しげる記念館 住吉裕 館長
「ますます関西圏や首都圏からお客様が来やすくなるのかな、というところで期待感を持っています」
水木しげる記念館は、入館制限などもあって休日の入館者は頭打ちになりつつありましたが、今回の支援策では平日の集客が期待できると言います。

水木しげる記念館 住吉裕 館長
「平日に付与されるクーポンが3000円で、週末の1000円に比べて3倍の付与があるので、平日に少しでも動きが強くなってくれるとうれしいです」
全国規模の旅行支援は2020年12月に停止したGoToトラベル以来、実に1年10か月ぶりです。
今回の支援策の期間は12月下旬までの予定。
果たして地方経済の起爆剤となるでしょうか。