長野県内のファッションシーンをリードしてきた松本パルコが、28日で、40年余りの歴史に幕を下ろします。
現在の様子を、中継で伝えてもらいます。
山崎アナウンサー:
午後8時の閉店まであと1時間半ほどとなった、松本パルコ前です。
この時間は、仕事を終えた人や学校帰りの学生などが多く足を運んでいます。
皆さん、「パルコが青春だった」とか、「なくなることがまだ信じられない」などと話していました。
それぞれがここで過ごした思い出を振り返りながら名残を惜しんだ最後の1日を振り返ります。
松本パルコ、最後の1日となった28日。
開店1時間前の午前9時には店の前に長い列ができました。
姉弟:
「高校のころからよく来ていたんですけど、シンボルのようなお店がなくなるのはさみしいと思います。成人式に合わせてパルコでスーツを買ったので、そのお店に最後の挨拶に行こうと思っています」
母娘:
「娘の着物も買ってあげましたし、とにかく洋服を買いまくりました」
「『ふりふ』というお店なんですけど、前を通るたびに成人式の振袖はここで買いたいとずっと思っていて、お願い!と言って母も納得の上で買ってもらいました」
「娘と過ごした大事な場所でもあります」
上原記者:
「10時になりました。開店を待ち侘びたお客さんたちが次々と店内に入っていきます」
先着400人に配られたのは記念のハンガー。
思い出の品にと、松本パルコオリジナルのロゴが刻まれました
女性:
「これは一番好きな服、掛けたいなと思ってます。この子はパルコを知らないので、この思い出を伝えていけたらいい」
男性:
「40年前を思い出すというか懐かしみながら寂しい気持ちですけどね。1時間の時間給ということで来てます。サボってません」
開店と同時に各売り場もにぎわいました。
客と店員:
「元気か?(ハイタッチ)」
「元気だ」
「最後に会いに来たよ」
「ありがとうございます」
客と店員、それぞれの思い出が詰まった最後の1日。
斉藤店長:
「オープンから本当40年間、パルコというのは、スタッフの方々が今までお客様とコミュニケーションしてきた歴史というか、思いみたいなものがそこに凝縮されているというふうにも感じております」