車や自転車の運転中に携帯電話を使用する「ながらスマホ」による死亡・重傷事故が去年1年間で164件と、“過去最悪”の結果に。危険運転に対して罰則を強化を行うも運転中のスマホ操作は後を絶ちません。その理由とは…。
「ながらスマホ」死亡・重傷者は過去最悪 若年層が半数占める
30代男性
「結構ある。携帯をいじりながら自転車に乗った人が信号無視してきて、危うくぶつかりかけた」
20代男性
「車を運転している時に『ながら運転』の自転車が飛び出してくるとかは多い。ふらふらしてこっちに寄ってくるみたいな。ヒヤッとする」
街で口々に聞かれた「ながらスマホ」による危険な体験。

事故の瞬間を捉えた映像では「ながらスマホ」とみられる様子が映っていました。
徐々に減速する車の後から1台のバイクが近づき、そのまま衝突し、横転。運転手の左手にスマートフォンがあり、画面を見ながら運転していたとみられています。

27日に公表された警察庁のまとめによりますと、2024年に発生した「ながらスマホ」による死亡・重傷事故は、自動車が136件、自転車が28件と、いずれも過去最悪を更新しました。

また警察庁が、「ながらスマホ」の事故について2020年からの5年間を分析したところ、自動車は20代~30代が、自転車は19歳以下が全体の半数以上を占めました。いずれも大半は、運転中に画面を見ていたということです。