中国商務省は、日本の経済界の代表団の訪問を歓迎する考えを示しました。海外からの投資が激減していることを踏まえ、日本からの投資に期待感を示した形です。

日本の経済界の代表らが参加する「日中経済協会」の訪中団は今月16日から21日まで北京などを訪問し、経済分野を担当する何立峰副首相らと会談しました。

中国商務省の何亜東報道官は27日の記者会見で日本から訪中団について、「中国市場を重視するものであり、期待感を十分に示すものだ」と歓迎する考えを示しました。

中国商務省 何亜東報道官
「双方は政策の意思疎通を強化し、日中の経済・貿易関係の健全で安定した発展に貢献すべきです」

また、何報道官は保護主義的な傾向を強めるアメリカを念頭に「WTOを中核とする多国間の貿易体制を維持すべきである」と述べ、日中が協力してアメリカに対抗していく必要性を訴えました。

去年、中国への外国企業からの直接投資額は前の年と比べて89%減少し、33年ぶりの低水準となっていることから、中国政府としては日本をはじめ海外からの投資を呼び込みたい狙いがあります。