県とJR東日本が協力して進めている山形新幹線米沢トンネルの整備費用について、当初の予算よりおよそ800億円上回ることが分かりました。

予定する工期についても延長する見込みだということです。

吉村知事「約1500億円から800億円増額となる約2300億円となる」

これは今月19日に開会した県議会2月定例会で吉村知事が示したものです。

県とJR東日本が進めてきた山形新幹線米沢トンネルの整備計画は、米沢駅と福島駅の間、およそ23キロメートルの区間を整備するもので、整備が完了すれば、東京~山形間の所要時間が10分ほど短縮できる見込みとなっています。

そして、きょう新たに示されたのは事業費の増額です。

これまでおよそ1500億円と見込まれていた事業費は、800億円ほど増額のおよそ2300億円に見直され、工期についても当初より4年間延長し、およそ19年かかるということです。

県の新たな調査によりますと、資材費の高騰や作業員などの働き方改革などが影響しているということです。

吉村知事「米沢トンネル整備の実現を最優先かつ喫緊の課題として、引き続き県選出国会議員の皆様や県議会議員の皆様、市町村や経済界とも十分に連携して全力で取り組んでまいります」

この整備事業については、来年度の当初予算案でも積立金として5億円ほど充てられています。

県議会2月定例会は来月19日まで開かれています。