1.5メートルほど持ち上がった地面

訪ねたのは、山側にある宗徳寺。

地震の前に撮影された宗徳寺の写真と比べると、現在は、画面左側が持ち上がっていることが分かります。地震の揺れで当時あったお堂は倒壊、持ち上がった地面は石段6段分、1.5メートルほどにも達します。

(桜沢気象予報士)「これは地震の影響?」
(名古屋大学 鷺谷威教授)「そうです、活断層がここに通っている」

活断層は地下の地層や岩盤に力が加わりずれ動いたもので、寺の裏山には地割れも残されています。このメカニズムをこんにゃくで説明すると…

(桜沢気象予報士)「建物が盛り上がったこんにゃくによって、斜めになってしまいました」
(鷺谷教授)「普段はこんにゃくが接している局面、断層が摩擦でくっついて押さえているが、それが耐えきれなくなると、ぷるんといってしまう」

活断層は過去に地震を起こした“証”であり、将来、再び地震を起こす可能性も秘めています。

地面をこれほどまでに持ち上げた地震で、形原町周辺では住宅の2割が全壊、233人が死亡しました。