南海トラフで起きた巨大地震が、誘発した可能性が指摘される地震があります。

南海トラフ巨大地震の発生確率が「80%程度」に引き上げられた中、「活断層のリスク」も無視できなくなっています。

三河湾と三ヶ根山に挟まれた、愛知県蒲郡市形原町。温泉で知られるこの町の周辺を強い揺れが襲ったのは、80年前のこと。

(名古屋大学 減災連携研究センター 鷺谷威教授)
「西側から東側に向かって、せり上がるような断層運動が起きて、それが三河地震だった」

1945年1月13日の未明に発生した「三河地震」は、マグニチュード6.8で、愛知県内を中心に2300人以上が死亡。このとき動いた活断層=「深溝断層」は、形原町の真下を通っています。

活断層の「せり上がるような動き」は、地形として残っていました。