花粉やPM2.5の多い時期。花粉やPM2.5の性質や、なぜ増えるのかについては【前編】に記載しています。

【後編】では、花粉やPM2.5を家の中で少しでも減らすにはどうしたらよいのか、環境衛生に詳しい東洋産業の大野竜徳さんに教えてもらいます。

(東洋産業 大野竜徳さん)
「日本では植林事業でスギがたくさん植えられており、大陸から吹く偏西風と乾燥した冷たい風の影響も大きく受けるので、花粉症のもとをなくすのは難しいですね」

「ですので、空気は塵がたくさん飛んでいる少しでもおうちの中で花粉やPM2.5を減らす方法をいくつか考えてみましょう!」

マスクの選び方 箱の裏側「PFE」に注目して

「まず、花粉症の時期には手放せない市販のマスク。花粉症対策にはとっても有効です。マスクの箱の裏側を見てください。『PFE』という文字があったらそこを見てみましょう」【画像①】

【画像①】

「これは『微粒子ろ過効率』といって、マスクの性能試験で約0.1㎛サイズの粒子をどれくらい止めることができたか、ということを表しています」

「花粉が30㎛、PM2.5は2.5㎛以下ですから、この試験で99%カット、などという表記があればマスクの性能は十分だとお考え下さい(PM2.5には0.1㎛未満のものも含まれ、これはマスクでは止めることは難しいものですが)」

「市販のマスクで箱の性能をクリアしたものが多くありますので、性能面はそこだけチェックしておけばいいでしょう」

「それよりも、マスクで重要なのは、きちんと装着できているか、使い捨てマスクでは長期間使い続けていないかです」