県重宝に指定されている青森市浪岡の「旧坪田家住宅」が、雪の重みで半壊しているのが見つかりました。今シーズンは、市の職員による定期的な巡回確認のみで、屋根の雪下ろしは一度も行われていませんでした。

建物が壊れたのは、青森市浪岡の「中世の館」に隣接する「旧坪田家住宅」です。

市によりますと「中世の館」の職員が、24日午前8時前、建物の右側が半壊した状態を確認しました。

当時、建物の屋根には雪が1m以上積もっていたと見られています。

倉島彩能 記者
「かやぶき屋根には大量の雪が積もっています。こちらの建物は、今残っている建物の少なくとも2倍はあったと見られ、原形をとどめていません」

「旧坪田家住宅」は江戸時代末期の農家の暮らしがわかる建物として、2002年に県重宝に指定され保存されていました。

管理する市は、業者に屋根の雪下ろしを依頼したものの手配がつかず、職員による定期的な確認のみで、今シーズンは一度も雪降ろしが行われていませんでした。

浪岡では23日に、今シーズン最大の192cmの積雪を観測するなどして建物の倒壊などが相次いでいました。