区長も知らなかった“避難できない”避難経路
民家の軒先を通る避難経路は、ここが空き家になったことで使うことができず、“避難できない”避難経路があることを地元の区長も知りませんでした。

(桜沢気象予報士)「行き止まりになっていて、避難できないじゃんと思った場所もあったんですが…」
(新鹿区長 内田正明さん)「そうなんですか、それはどこらへんなんなの?」
(桜沢気象予報士)「湊高台という所」
(新鹿区長 内田さん)「日和があったら見に行ってくる」
場所によっては矢印の向きが消えてしまっている看板も。人口約660人の新鹿町の高齢化率は約6割で、防災の担い手の高齢化も避けられないのが実態です。

(名古屋大学 鷺谷教授)
「津波は必ず襲ってくるまでの時間がある。ちゃんと逃げればみんな助かる。とにかく逃げるというのが基本です」
昭和東南海地震から約80年で進められた「それぞれの地域にあった対策」は、高齢化など「時代にあった対策」に変えていけるかが問われています。
CBCテレビ「チャント!」2024年12月6日放送より