ロシアによるウクライナ侵攻が始まって、きょうで3年です。ウクライナの首都キーウにいる城島記者の中継です。

キーウにある広場では、この3年間で犠牲になった人々を悼む旗が隙間なく並べられています。

ロシアによる全面侵攻から4年目を迎える中で、疲弊した人々の「戦争終結」に対する思いは徐々に変化しています。

侵攻直後は「ロシアに奪われた領土をすべて取り戻すまで戦闘は続けるべきだ」とする意見が圧倒的多数を占めていましたが、今は「即時停戦のためなら、領土の一部を放棄してもいい」と考える人も増えています。

一方で、ウクライナの頭越しにアメリカとロシアが停戦交渉を進めていることや、連日のトランプ大統領によるウクライナ批判について、市民からは憤りの声が聞こえました。

市民
「茶番です。トランプとプーチンは、なぜ私たち抜きで私たちのことを話すのか。理解できません」
「裏切りだと思います。今起きていることを見ると、アメリカが今後、ウクライナを支援してくれるのか、もはやわかりません」

外交的な動きばかりが注目されますが、いま世界が最も耳を傾けなくてはいけないのは、この不条理な戦時下に生きるウクライナの国民の声ではないでしょうか。