「奴隷のようだった」過酷な監禁生活の証言 “中国系マフィア”が拠点統括か

二人の高校生はすでに保護されましたが、監禁生活は過酷なものでした。こんな証言も…

監禁されていた男性      
私たちは銃を持った犯罪組織の人間に囲まれていた。頭にずっと銃を突きつけられた状態で、奴隷のようだった」

ミャンマーにある詐欺拠点の内部映像には、電気ショックを与える様子も写っています。

解放された中国人の男性も、監禁生活の過酷さをこう証言します。

詐欺拠点で監禁された 許 博淳さん
「彼らは硬い棒で、私たちの尻や太ももを何度も激しく叩きました。暴行は『逃げられない』『逆らえない』ことを理解させるための儀式のようなものでした」

抵抗しようとして殺された人もいたといいます。

詐欺拠点で監禁された 許 博淳さん
「ある日、収容されていた人たちが、傭兵の銃を奪おうとして、4人がその場で射殺されました。他の7人も銃弾を足に受けたんです」

こうした詐欺の拠点を統括しているのは中国系マフィアだとみられています。監禁されている人の多くも中国人で、俳優らも被害にあっていたことに中国国内で衝撃が走りました。
 
国際的な関心も高まるなか、中国政府がタイとミャンマーに協力を求め、今回、大規模な摘発が始まったのです。

22日、詐欺拠点の「KKパーク」に、ミャンマーの少数民族武装勢力「国境警備隊」が突入。犯罪組織の中国人らが拘束され、監禁されていた多くの外国人が解放されたとみられています。