詐欺集団の拠点「KKパーク」 拘束の“日本人幹部”はオンラインゲームを活用し…

そして、広大な敷地一帯が詐欺集団の拠点になっているとみられるのが、「KKパーク」と呼ばれる地区です。

建ち並ぶ白い建物が監禁されている外国人の住居で、庭付きの大きな建物が幹部の住宅とみられています。建物は2年間で一気に作り上げられていました。

タイとの国境沿いのミャンマー東部にはこうした拠点が点在し、約1万人の外国人が監禁され、詐欺に加担させられていたとみられるのです。その中には、日本人も含まれます。

記者
「高校生は去年12月、タイの首都バンコク近郊にあるスワンナプーム国際空港に、一人で飛行機に乗ってきました。そして、迎えにきた人物が手配した車で国境に向かったということです」

愛知県に住む16歳の男子高校生はSNSで海外での仕事を紹介されてタイに渡航。ミャンマーの詐欺拠点へと連れていかれました。

そこで強要されたのは日本人に対する詐欺行為。男子高校生は「警察官などを装って電話をかけさせられた」といいます。

宮城県の男子高校生も被害にあいました。

タイ警察に拘束された藤沼登夢容疑者(29)に誘い出されたとみられています。藤沼容疑者は詐欺組織の幹部とみられ、オンラインゲームを通じて高校生と知り合ったといいます。