不登校の子ども 11年連続で過去最多 向き合う親も増えている

文部科学省によると、不登校になっている児童・生徒の数は昨年度、全国でおよそ34万6000人。
11年連続で過去最多を更新し続けている。
福岡県内に住む不登校の子供の数も過去最多のおよそ1万8000人になった。
不登校の児童や生徒が増加の一途をたどる中、その子どもたちと向き合う保護者の数も増えている。
「なんで生きていないといけないの?」娘の言葉 親はどうすれば
2月11日に開催された交流会には、これまでで最も多い16人の保護者が参加した。
不登校の子を持つ母親
「情緒は安定してきて家の中でも明るくすごせるようになってきたけど、学校に行くのはちょっとまだかな、と親から見てると思うし、本人はクラス替えがあって4月からは行きたいとは言っているんだけど罪悪感から言っているかもしれないから」
不登校の子を持つ母親
「学校に行く行かないの朝、バトルがきつかったんですけど、もう”行かない”って決めたらこっちもちょっと楽になって、やっと穏やかな日々が過ごせているかな。やっぱり行く行かないって悩んでいる時期が一番きつかったかな」
子どもが不登校になったいきさつは様々だが、「不登校の子どもと向き合っている」という境遇は同じ。
この日初めて参加した母親は、不登校の娘に「なんで生きていないといけないの?」と聞かれ対応に悩んでいると口にした。
それを聞いていた別の母親が静かに?どんなふうに?自らの経験を話す。
不登校の子を持つ母親
「うちの子も『なんで生きてないといけないの』って言われた時があってすごくつらかったです。でもそれってやっぱり言葉が出ているのはいいことだと思わないといけないと思いました。すごくつらいですよね。すごくつらいけどそれが言えなかったら生きることをやめてしまうかもしれないと思ったら、子供の笑顔を守って生きているだけでそれを良しとしないといけないんだろうなって」