”親に責任があるのではない”周囲の理解も大切

孤立しがちな不登校の子どもと親たちに、私たちはどのような支援ができるのだろうか。

支援のあり方を研究する福岡県立大学の原田直樹准教授は「不登校の子供と親には多様な生き方があるということを、周囲が正しく理解することが大切だ」と話す。

福岡県立大学・看護学部 原田直樹准教授
「親を支援する場が本当に少ないんですよね。いわゆる相談に行ってカウンセリングを受けることもできますけれど、それ以外に集える場というのは親の会が数か所にあるだけで、それもどこにでもあるわけではないですから、親を支える場は非常に少ないです。我々周りの人間は”親に責任があるのではない”ということと、子どもと親に対して”多様な生き方ができるんだ”ということをちゃんと認識して理解してあげることが重要かなと思います」

原田教授によると、不登校の原因は多様で分からないことが多い。しかし、「不登校は親のせい」という偏見に苦しめられている親は多い。

福岡市の「不登校・行き渋り等親の会」は、親たちにとって大切な「心の居場所」となっている。

問題に直面する親たちを社会が支援するしくみが必要だ。

RKB毎日放送 記者 植高貴寛