全国的に問題となっているコメ不足。
山口県美祢市では、ふるさと納税の返礼品として用意していた米の在庫が足りなくなり、希望していた人300人あまりに発送できなくなっています。

美祢市行政経営課 原周平さん
「11月から12月にかけての在庫というのが想定外、わたくしどもも、事業者さんも想定外になってしまったというのがあります」
発送ができなくなっているのは「農薬9割減コシヒカリ」と「無農薬ヒノヒカリ」です。この2つの返礼品への希望が殺到したためです。
美祢市によると10月が144件11月が229件でしたが、ふるさと納税の駆け込み時期、12月には653件に急増しました。

例年は、年間で500件程度ですが去年はおよそ1500件の希望がありました。
「令和の米騒動」と言われた去年の夏から秋以降、コメの価格が高騰。
今月の全国の平均価格は去年の同じ時期と比べて2倍近くになっています。
こうした状況からコメの人気が高まったためとみられます。
美祢市行政経営課 原周平さん
「いま物価高等に困られているなるべく経費を抑えてそういったものを買うという傾向はふるさと納税の返礼品市場にも大きく影響を及ぼしていると考えます」
市は、去年末に受け付けを停止。
受け付け順に用意しましたが317人分をまかなえませんでした。

市では、電話やメールなどで謝罪した上でほかの返礼品に振り替えたり、秋の新米まで発送を待ってもらったりしているということです。
市によると、対応を決めた人のほとんどが「新米を待つ」ことを選んでいるそうです。