宮崎県美郷町では、恒例の「宇納間地蔵大祭」が開かれています。
今年は、半世紀ぶりに復活した幻の酒「いすゞ美人」が先行販売され、多くの人が買い求めました。
宇納間地蔵尊は、江戸時代、延岡藩内藤家の江戸屋敷が火事に見舞われた際に、雨を降らせて鎮めたと言い伝えられていることから「火伏せ地蔵」として広く信仰されています。
20日から始まった大祭には多くの参拝客が訪れている一方、地蔵尊前の道には長い列が。
お目当ては甲斐酒店の日本酒「いすゞ美人」です。
「おまたせしました、ただいまから、いすゞ美人の販売を開始します」
甲斐酒店でかつて製造され、およそ3年前から産学官で復活に取り組まれてきた日本酒「いすゞ美人」。
今月、初しぼりを迎え、大祭に合わせ、数量限定で販売されるということで、21日は、午前4時半から並んだ人もいました。
(午前4時から並んだ人)
「待ちわびてました。3年前から楽しみにしてたので、ようやくという感じです」
半世紀ぶりに復活した幻の酒。
午前8時半の販売開始前には、並んだ人だけで本日分の販売数に達してしまうほどの人気ぶりとなりました。
(買い求めた人)
「きのうは買えなくて。良かったです。楽しみです」
「私の小さい時から(酒蔵の)建物もそのままで、知らなかったんですけど、地元の者としてはうれしいです」
宇納間地蔵大祭は22日まで開かれ、数量限定で「いすゞ美人」も販売されます。
いすゞ美人は、一本2500円。今後は美郷町のふるさと納税の返礼品になるということです。
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