肉屋が捨てていた牛の骨に目を付け出汁をとり始め、満洲で食べていたラーメンを見よう見まねで作ったのが始まりでした。

そんな両親の仕事を幼い頃から手伝っていた美紀子さん。
しかし、まさか自分が店を継ぐとは想像もしていなかったといいます。

満洲味 門脇美紀子店主
「私は私の夢を生きたかった、本当は看護師になりたくて。高校卒業して大学行きますって言ったら駄目って、お前は店を手伝わないけんって」

夢を諦め、本格的に店で働き始めた美紀子さん。

満洲味 門脇美紀子店主
「出前は全部したしな、重たいものは全て私が持って自転車で出前しとったけんな」

小柄な母に代わって力仕事のほとんどをこなしていたといいますが、肝心なラーメンの作り方を教わることはないまま。

そうしたなかで、1983年、母・ハル子さんが亡くなり、美紀子さんは2代目として店を継ぐことになりました。

母との思い出が詰まった店を潰すわけにはいかない、そんな思いでのぞみますが…