鹿児島の離島を盛り上げようと、各地の新たなチャレンジを紹介するイベントがありました。

鹿児島市で開かれたイベント「島祭」は県内の離島の有志らが初めて開催し、各地の新たな商品開発などの事例を紹介しました。

東京出身で屋久島町の口永良部島に5年前に移住した地域おこし協力隊でMBCふるさと特派員でもある池添慧さんは、去年4月に立ち上げた地元の魚でハンバーグなどを作る水産加工場の取り組みを紹介しました。

(口永良部島・池添慧さん)
「どうやっていくらで売れるか、考えるほど泥臭い(仕事)と感じた。つまらなく感じたこともあったが、(まわりに)格好いいと言われたことが励みに」

十島村の中之島に移住した茨城出身の埜口裕之さんらは、島に自生するバナナの栽培と、スムージーなど加工品づくりの事例を紹介しました。

(十島村中之島・埜口裕之さん)
「国産バナナ(流通量)は0.01%でレア。それが自然に生えているのは、可能性以外の何ものでもない」

(神奈川から参加)
「島の生活モデルが、日本の将来につながっていくと思った」

(鹿児島離島文化経済圏・山下賢太さん(甑島在住))
「島と島がいい関係性をつくることで、たくさんの商品・サービス、課題へのチャレンジが生まれる。未来の可能性と捉え、いい仲間づくりをしたい」

会場には県内外からおよそ140人が集まり、離島の「新たな可能性」を感じていました。