商業施設や工場などの建設工事を手がけた石川県能美市の鉄骨工事業者が4日、金沢地方裁判所小松支部から特別清算の開始決定を受けたことが分かりました。負債総額は、少なくとも約1億1926万円の見込みです。

民間の信用調査会社、東京商工リサーチによりますと、1987年に創業した松沢工業は、石川県内でドラッグストアや商業施設、工場などの新築工事を手がけてきました。

ピーク時の2007年には4億1602万円の売り上げを計上していましたが、その後は受注が低迷したことに加え、取引先の債権が、数千万円規模で回収できなくなり債務超過に陥っていました。

さらに、新型コロナウイルスの感染拡大で工事の延期や休止もあり、2023年7月には売り上げは5000万円ほどまで落ち込み、資金繰りが限界に達したことから2024年11月に会社を解散していました。

負債総額は、少なくとも約1億1926万円の見込みです。