南海トラフ地震が発生した際の、ライフラインの復旧について話し合う会議が開かれ、能登半島地震を踏まえた課題などが報告されました。
この会議は南海トラフ地震が起きた際の速やかなライフラインの復旧のために毎年開かれていて、行政の職員のほか電気やガスなどのライフライン事業者が参加しています。

会議では能登半島地震の被災地で復旧にあたった高知県内の事業者が、南海トラフ地震で想定される課題について報告。県東部・西部への移動について主要な道路が限られるため、能登と同じように道路が寸断した場合、渋滞が発生する恐れがあるほか、津波による浸水で、復旧の応援にかけつける人たちの宿泊先が確保しにくくなる可能性があるということです。

会議では、「ガソリンなどの燃料給油場所を、迅速に情報共有する仕組みが必要」などという意見もあり、今後、災害時に燃料を確保できる「災害対応型サービスステーション」の一覧表を県のホームページに掲載するほか、情報共有システムを活用するための訓練を行う方針です。
さらに、2025年度末に見直す予定の被害想定を踏まえ、これまでの計画やマニュアルについても更新していくということです。
