八幡平市の中学校で災害時の情報収集や発信について学ぶ授業が行われました。使ったのは中学生にも身近な存在となりつつあるスマートフォンです。



19日は、八幡平市の安代中学校で全校生徒45人が10班に分かれ、スマートフォンを使った災害時の避難行動についてグループワークを行いました。
これは携帯キャリアのKDDIが2024年秋に開発した中学生向けの出前講座で、今回全国で初めて安代中学校で実施されました。
生徒たちは架空の町で河川の氾濫が発生したという想定で、班ごとに持っている情報をもとに地図上の危険な場所に印をつけていきます。

(江幡記者リポート)
「限られた情報しか持たない生徒たちは、異なる場所にいる家族がどんな情報を持っているか?スマートホンを使って情報共有を図ります」

安代中学校ではスマートフォンの学校への持ち込みは禁止しています。しかし、ほとんどの生徒が自身や家族のスマホに触れる機会があるということで、チャットアプリを使って次々と危険箇所や困っている人についての情報を収集・発信し、班ごとに取るべき避難行動をまとめました。

(生徒は)
「自分はほとんど動画を見るだけなんですが、被害時にチャットやメールを使うことで、家族が一緒にいないときにも連絡が取りあえて便利だと思いました」

「スマホはSNS等だけでなく、人を助ける道具としても、これからも使っていきたいです」

安代中学校は今後もスマートフォンとの付き合い方など、情報教育に力を入れることにしています。