年間25万人の外国人観光客が訪れる長野県の白馬村。村を歩くと、駅の案内板や飲食店のメニュー表などは多言語で表記されていました。さらに、いま村では多くの外国人労働者の姿も…。日本を代表する冬のリゾートはインバウンドで、どう変わったのでしょうか?
早朝からスキー場をパトロール オーストラリア人の隊員も

世界中から押し寄せる観光客を、長野県の白馬駅は、この日も粛々と受け入れていました。目指すは、国内屈指のスキー場です。

白馬八方尾根スキー場のゲレンデでは、多くの外国人観光客がスキーやスノーボードを楽しんでいました。
オーストラリアからの観光客
「(雪が)パウダーみたいでとても良い」

白馬村を訪れる外国人観光客は、年間約25万人にのぼっています(2023年データ/白馬村「観光統計」より)。
アメリカからの観光客
「(白馬村は)日本の伝統的な食堂もあって、おいしい食べ物と雪がたくさんある」

スキー場としては日々、安全対策はかかせません。
午前8時のオープン前、ゲレンデの安全を保つため、スキーパトロール隊がコースを点検します。

――どんなことをやる?
スキーパトロール
「ここから先はスキー場のエリア外だと示すポールとかロープがあるので、それが正しくお客様に見えるかを確認したり、さし直したりして見ていく作業です」

雪崩の発生を未然に防ぐため、パトロール隊のスタッフが雪崩が起きそうな場所で爆発を起こし、溜まった雪を吹き飛ばすようなことも。
パトロール隊の中に、外国人の女性がいました。

スキーパトロール アリーサさん(22)
「オーストラリアから来ました。八方尾根で12月から働き始めました。ここのスキー場で働いている友達がいて、すばらしいと話を聞いていました」
アリーサさんは看護学校の学生で、日本の冬のシーズンが終わったら帰国するそうです。

アリーサさん(22)
「(そのコースには)左に行って最後を右に曲がるのが一番簡単な行き方ですよ」
スキー客
「すばらしい!」
パトロール中、この日は閉鎖されているコースを滑る外国人観光客を見つけたアリーサさんは「いま、このレーンはいま閉鎖されていますよ」と呼びかけていました。

アリーサさん(22)
「あのレーンでケガをしたら、レスキューに向かうのが危険な状況。すべてのお客様の安全が第一です」
アリーサさんのように、冬のシーズンだけ日本で働く外国人はいま増えているといいます。白馬村によると、その数や約1000人にのぼるそうです(冬シーズンでの推定)。














