下請け企業にタダで金型を保管させた企業2社が、公正取引委員会から勧告を受けました。
勧告を受けたのは、トヨタ自動車系のばねメーカー「中央発條」と、日産自動車の子会社・「愛知機械工業」です。


公正取引委員会によりますと、この2社は遅くともおととしから去年にかけて、自動車部品の製造に必要な金型などを、大量発注の時期が過ぎても下請け企業に無償で保管させていたということです。

保管料は中央発條がおよそ600万円、愛知機械工業が2000万円相当で、両社は公取委の調査の後、すでに全額支払っているということです。
製造業では、金型を無償で保管させる商慣習が残っていて、去年7月にはトヨタ自動車の子会社が同様の勧告を受けています。