甲府市にある百貨店 岡島のかつての店舗の跡地について、甲府市は建物の解体や新たな施設の設計に遅れが出ていると、開発業者から説明されたことを明らかにしました。
予定している2028年秋以降の開業に影響が出る可能性があるということです。

甲府市にある百貨店=岡島のかつての店舗は、現在 解体工事中で、跡地には東京の開発業者によるマンションと商業施設の建設が予定されていて、2028年秋以降の開業を目指しています。
このうち、解体工事は今年度末に完了を予定していましたが、甲府市は工事に若干の遅れがあり、新年度に入っても解体作業が続く見込みだと開発業者から説明されたことを明かしました。
遅れの要因は工事に伴う振動や騒音を軽減するため、一部の作業を重機から人力に切り替えたためなどとしています。
このため、今年4月に予定していた新施設の建設に伴う仮囲いの設置といった作業なども遅れる見込みです。
また新施設の建設についても、近隣住民の要望や物価高騰を踏まえた設計の一部見直しが行われていて、着手が数か月程度は遅くなりそうだということです。
甲府市 石原修まちづくり部長:
Q. (建設が始まる時期は)まだわからない?
「はい。(事業者の報告を)受けてスタートする時期がいつか、また公表したい」
Q. 例えば夏ぐらいになりそうといった話は?
「まだちょっと(わからない)」
甲府市の担当者はこのように述べ、予定している2028年秋以降の開業にも影響が出る可能性にも言及しました。
開発業者のMIRARTHホールディングスは:
「解体工事は完了時期が遅れ、今年4月末ごろの完了を見込んでいる。今後の施設計画やスケジュールは社会経済状況の変化を踏まえ、慎重に再検討を進めている。変更や見直しについては近隣の皆様にも適宜お知らせしていく」
としました。
なお、市は18日発表した新年度の当初予算案に新施設建設工事現場の仮囲いの設置費用などとして960万円の補助金を盛り込んでいます。