人気が再燃している“昭和レトロ喫茶”。長年愛され続けるスイーツが名物の喫茶店をご紹介します。
■レトロ喫茶の魅惑スイーツ 懐かしさに若者もハマる!“エモい”と話題!
若者もハマる、昭和のレトロ喫茶。1軒目は東京・蒲田にある昭和35年(1960年)創業の「カフェ チェリー」。店内には常連のお客さんだけではなく若い世代のお客さんの姿も多いんです。20代女性
「昭和を生きたわけではないけど、なんとなく懐かしくて落ち着く」
「時代を感じられて素敵だなと思います。エモいみたいな感じかなと」
人気メニューはケチャップで味付けした「昔ながらのナポリタン」。ドリンク付きで650円とリーズナブル。さらに、若者に人気だったのがとろ~りチーズがたまらない「チェリー風焼きチーズカレー」(ランチ ドリンク付き800円)。ご飯の上にたっぷりのカレーをかけ、濃厚チーズに彩り野菜、そこに生玉子をトッピング。じっくりとオーブンで焼き上げた心も温まる一品です。
お客さん
「日本風のカレーにチーズがのっていて、すごいおいしかったです」
お店を営むのはマスターの指田宏明さん(83)と奥様の郁代さん(74)。昭和35年にオープンしたこちら。当時、蒲田には多くの映画館があり、喫茶店が大繁盛していたんだそう。
カフェ チェリー 指田宏明さん
「一時は喫茶店ばかりだったんですよ、近所が。今はうちだけ」
郁代さん
「同じ物を出していたら(ダメ)。味も違ってこなきゃいけないし」
■名物は“プリンアラモード” 人気過ぎて“裏メニュー”に!
そんな中、生まれた名物が、あふれんばかりのフルーツが盛られた「プリンアラモード」。高さは約24センチ。お値段800円とお財布にも優しい逸品なんです。メロン型の器にプリンとバニラアイスを盛り付け、メロンやパイナップルなど季節ごとに変わる12種類程のフルーツを豪快にデコレーション。多い時には1日で50個も出る人気メニューなんですが、実はメニューに載っていない裏メニューなんです。それでもSNSで話題となり、この裏メニューを求めて親子連れなど多くのお客さんが来ていました。
昭和の時代に生まれ一世を風靡した「プリンアラモード」。当初は普通のサイズで出していましたが、「名物を作りたい!」とフルーツを増やしたところいつの間にかデカ盛になっていたんだとか。でも、大量に使うフルーツにも値上げの波が・・・
カフェ チェリー 指田宏明さん
「今もうみんな(値段)上がってきちゃってるから」
それでも、お客さんのため当分値上げは考えていないんだそう。長年愛され続ける喫茶店は、お客さんと共に時代を生きていました。