高知ユナイテッドSCのJリーグ“デビュー戦”となる栃木SCとの試合は、0ー1で、惜しくも敗れました。1点が遠い試合でしたが、幾度となくチャンスを作ったユナイテッド。「次こそ勝利を」。Jクラブとしての歩みはまだ始まったばかりです。

高知県勢の“Jリーグ初陣”。遠く離れたアウェーの宇都宮までユナイテッドサポーターが乗り込み、歴史的な試合を待ち望んでいました。

(ユナイテッド サポーター)
「スタジアムの周辺を歩いていて、人の数が多くて『“J”に来たんだな』という気持ちでいっぱいです」

(ユナイテッド サポーター)
「(選手は)すごく緊張すると思うんですけど、我々の応援を聞いて、(緊張を)跳ね返して、いつもどおりのプレーをしてほしいと思っています」

そのころ高知市の百貨店では・・・。

(リポート 岡本采子 アナウンサー)
「いよいよユナイテッドのJリーグでの初戦が始まります。チームを後押ししようと、会場には多くの人が訪れています」

パブリックビューイングの会場には、180人を超えるサポーターが集まり、“J初陣”での勝利に期待を込め高知から熱いエールを送りました!

(サポーター)
「高知SC!高知SC!」

完全アウェーの一戦、高知の先発には、須藤直輝や水野颯太ら新加入選手4人と昨シーズンのチーム内得点王の小林心らが名を連ねました。

前半は一進一退の攻防。ユナイテッドは16分、左サイドの水野のクロスに小林心が頭で合わせますが、わずかに枠からそれます。

さらにユナイテッドは前半20分、相手陣内でのフリーキック。蹴るのは上月翔聖!セットプレーから田辺陽太が合わせるも惜しくもクロスバー!

直後の前半21分、ユナイテッドは一瞬の隙を突かれます。相手のゴールキックから、一気に自陣内へ攻め込まれると…。栃木の森璃太の右サイドのクロス!栃木のFW五十嵐太陽にボレーシュートを流し込まれ、1-0と先制されます。

なんとか追いつきたいユナイテッドは、前半36分のコーナーキック。デザインされたサインプレーから工藤真人がミドルシュート!こぼれ球もキープし、続けて上月翔聖!相手ゴールキーパー、川田修平にファインセーブされ、惜しくも得点できません。

1点ビハインドで折り返した後半、ユナイテッドはサイド攻撃を中心に栃木ゴールに迫ります。

後半39分には、右サイドから攻め込んで…、新加入・杉山伶央のクロス!相手が弾いたボールがボックス内の三好麟大につながり、上月もうまく反応しましたが、最後はキーパーの正面。

残り時間が少なくなる中、果敢に相手ゴールへと攻め込むユナイテッド。惜しくもあと1歩及ばず、開幕戦は0‐1で栃木SCに敗れました。“あと1点”が遠かったユナイテッド、Jリーグ初陣での“初勝利”とはなりませんでしたが、高知県勢初の“J”の舞台は、次に繋がる一戦となりました。

(ユナイテッド サポーター)
「残念ながら初戦は飾れませんでしたが、きょうの感じだと(J3で)通用すると思っていますので、これから毎週しっかり応援したいと思います」
「『(クラブが)初めてJリーグの舞台に立ったんやな』と実感して、相手のサポーターもすごかったし、感動的でした」
「負けてしまったんですけど、守りもしっかりみんなで守れていて、攻めるときも、栃木よりも攻められていたんじゃないかというぐらい攻めていたので、あとは『フィニッシュワーク』をしっかり突き詰めていってほしいと思います。僕たちも精いっぱい選手たちをサポートしていきたいと思います」

(ユナイテッド サポーター)
「ランクで考えれば高知のほうが下でしょうから、よく頑張ったという見方はできるんでしょうけど、勝てる修正をして次に頑張ってほしいと思います」
「(観戦は)初めてだったけど、楽しかったです。精いっぱい応援しました」
「元気に応援を頑張りました。前にお母さんと一緒に(応援に)行っていて、たぶんこれからも行くと思います」

(高知ユナイテッドSC 秋田豊 監督)
「クロスからの失点があったので、そこは改善しなければいけないのと、あとは決定力。点は取れなかったですけど、次は0点に抑えて、勝利を目指して頑張っていきたいと思います」

(高知ユナイテッドSC 小林心 選手)
「点が入らなくても、たくさんのサポーターの方々の声援が本当に大きく聞こえてきて、すごくやっていて楽しかったですし、この光景がホームでみられるというのは、僕らにとってもすごくモチベーションになるので、来週もたくさんの応援よろしくお願いします」