東日本大震災の津波で大きな被害を受けた福島県浪江町の請戸(うけど)地区で、伝統の田植え踊りが16日奉納されました。

浪江町請戸地区のくさ野神社は、震災の津波で社殿が大きな被害を受けましたが去年再建され、16日は海の安全や豊漁などを願い、300年以上続く安波祭が開かれました。

県内外の避難先から帰ってきた人など多くの人たちが見守る中、花笠をかぶった早乙女姿の子どもたちが伝統の田植え踊りを奉納しました。

田植踊を指導する佐々木繁子さん「先代から続いてきたこの芸能を絶やすことだけはしたくないという一心で常にやってきたので、もうそれだけです」

田植踊は踊り手が不足していて、地元の人たちは「今後も伝統を大切に守り継いでいきたい」と話しています。

※くさ野神社の「くさ」は草かんむりに召