立春寒波と比較 寒波の影響受ける「長さ」は同じくらい続くおそれ

気象庁が発表している「週間天気予報」や「2週間気温予想」の予報資料をみると、地上の気温を大きく左右する上空下層(1500メートル)の気温は、来週は東日本や西日本では平年を大きく下回る予想となっています。
今季「最強・最長寒波」と連日大きく報道された、前回の“立春寒波”に比べると、館野の上空(東日本)ではより強い可能性があります。

一方で、福岡の上空(西日本)の気温は立春寒波ほどの強さはなく、寒気の強さ的には一段弱いレベルの寒気です。平年の気温そのものも立春寒波の頃と比べるとだんだんと高くなっていく時期ですので、西日本では前回ほどではなさそうです。
ただし、この時期としてはかなり強い寒気であることに違いはないほか、寒気が入り続ける「長さ」でいうと、2週間気温予想のグラフを見てもわかるとおり、東日本や西日本では前回の立春寒波と同じかそれよりも長く、平年よりもかなり気温が低い期間が続くことがわかります。寒波の影響は長引くおそれがあります。
この時期として“10年に一度”レベルの「低温」「大雪」への注意情報も発表
気象庁は北日本、東日本、西日本の各地域に「低温と大雪に関する早期天候情報」や「低温に関する早期天候情報」を発表しています。
冬型の気圧配置が強まり寒気の影響を受けやすくなるため、19日頃からは気温がかなり低くなる見込みだとしています。また、18日ごろからは日本海側を中心に降雪量がかなり多くなる可能性があるとしています。農作物の管理や水道管の凍結に注意するとともに、除雪などの対応に留意するよう呼びかけています。

「かなりの低温」
関東甲信(2/19頃から)
北陸(2/19頃から)
東海(2/19頃から)
近畿(2/19頃から)
中国(2/19頃から)
四国(2/19頃から)
九州北部(2/19頃から)
九州南部・奄美(2/19頃から)
沖縄(2/19頃から)

「大雪」
東北日本海側(2/19頃から)
長野県北部・群馬県北部(2/19頃から)
北陸(2/19頃から)
岐阜県山間部(2/19頃から)
近畿日本海側(2/19頃から)
山陰(2/19頃から)