農林水産省はコメの価格高騰をうけて、備蓄米21万トンの放出に向けた概要を公表しました。早ければ、来月下旬にも備蓄米が店頭に並びそうです。
江藤拓 農林水産大臣
「流通が滞っているこの状況をなんとしても改善したいという強い決意の数字だ」
備蓄米は全体で100万トン程度ありますが、農水省はそのうち2割にあたる21万トン、お茶碗32億杯分を市場に放出すると発表しました。
流通の円滑化を目的に備蓄米を放出するのは初めてで、江藤大臣は、「必要があれば、更にこの数量を拡大する」と話しました。
最初は15万トンを放出し、その後は市場の状況などを見ながら追加する考えです。
初回入札の対象は、去年の秋に収穫した2024年産が10万トン、2023年産が5万トンとなります。
早ければ、来月下旬にもスーパーなどの店頭に備蓄米が並ぶということです。
コシヒカリの価格は去年5月ごろ、5キロ=2400円程度でしたが、先月には4000円を突破しました。
備蓄米の放出で、コメの流通量が増えれば値下がりが期待されます。
ただ、関係者からはスーパーなどには高値で仕入れたコメの在庫があることから、「備蓄米が流通してもすぐに店頭価格は下がらないのではないか」との見方も出ています。
注目の記事
福岡初のイスラム教徒へのヘイト街宣 1000年続く伝統祭礼「筥崎宮の放生会」を汚してまで…

「白いバースデーケーキが欲しい」食物アレルギーがある息子の願いが叶った日 【笑顔のケーキをあなたに 前編】

快適な秋は短くすぐ冬に…?今年も「四季」→「二季」か 22日冬の長期予報発表前に予報資料から見える“サイン”とは tbc気象台

「現金を使えない子が増えた」“新潟唯一の問屋”を継いだ駄菓子屋店主が日々感じる“現代の子ども”と時代を超えて続く“小さな社会” 新潟市秋葉区

「田舎の造園屋」が魂を込める“105万円の推し活” 同郷の横綱・大の里への愛があふれて社長は本場所の“懸賞金スポンサー入り”を決断

「お昼ごはん、何が食べたい?」と聞かれたら…どう答える?地雷ワードと神ワード 共働き世帯増も、家庭内の役割は変わらず?
