与那原鳳翔(よなはら たかと)選手
「コーチが来るってなってみんなが集まってきたので、みんなで最初に選手権目標、選手権優勝っていう目標を掲げてこれまでやってきました」

しかし当初は、グラウンドもなかなか自由に使えませんでした。
山本監督
「小さい小学生の、コートが狭いので小学生のゴールでやっていました、ハンドボールぐらいの場所で最初は頑張ってもらっていました」

それでも選手たちが努力を重ね、去年管理職が変わって潮目が変化。いま部員たちは朝練を終え、今年学校が修繕したセミナーハウスで毎日汗を流すことができます。

楽しみながらも真剣に充実した日々。去年赴任した仲山 久美子校長は、離島の部活動のある課題を解決したいと考えていました。

仲山久美子校長
「子どもたちも安心して部活動を続けられる、充実しているように感じます」

Q今サッカー部が理想の形?
「そうです」

実は教員の異動が3年ごとにある離島。教員が競技の専門スキルをもっていても短期間で
異動してしまい安定した部活運営ができない一つの要因になっていました。

しかし、子どもたちを見守ってきた地域の外部指導者が監督につくと…

吉田龍ノ介主将
「他のコーチや監督と違って親しみやすさが一番違いましたね、僕たち目線というか」

山本監督
「付き合いが長い分、ちょっとでも調子が悪いのとかなんでもわかるので、そういうフォローをして」

離島こそ部活動指導を地域に移行する『地域移行』が必要だと考えています。

そしていよいよ、最後の選手権に向けて―

山本監督
「いやあ、寂しいですよね、寂しいです、そうですね…すみません…。なんなんですかね、自分がサッカーをやっているときは一回も泣いたことないんですけどね、すぐ泣いちゃうんですよ」

吉田龍ノ介主将
「コーチに今まで教えてもらったお礼だったりも勝ち、優勝で届けたいと思っているのでしっかり頑張ります」

子どものころから、島で磨いてきたサッカーとその絆で、恩師と学校の支えを受けて八重山商工サッカーが初の頂点を目指します。




【記者MEMO】
サッカー部は10月8日に全国高校選手権の県大会初戦に挑みます。
そして部活動の地域移行について外部指導者の山本監督はやはり学校の理解と協力がないと、その指導はうまくいかないと語っていました。

八重山商工といえば過去に甲子園にも出場したことのある古豪ですが、現在の部員は今6人と少ないんですがこちらにも外部指導者が入りました。来年夏は単独チームで挑みたいと朝練にも励んでいて八重山商工の部活動がどう変化していくのか注目していきたいと思います。