年々増えている、後継者不足による倒産。お店の味を守るにはどうするべきか?この問題に直面する飲食店を取材しました。
惚れた先代の味を守れ!常連も絶賛「ちゃーめん」
中華料理といえば、「パラパラのチャーハン」に、「焼きぎょうざ」は絶品です。

ここは横浜市にある「三幸苑」。いわゆる、町中華のお店です。お昼時には多くのお客さんで賑わっています。

13年前に取材したときにお店を切り盛りしていたのは小川宏さん(当時82歳)でしたが、現在、店長を務めているのが中国出身のリンさん。7年前に先代の小川さんからお店を引き継ぎました。

三幸苑 リン・トクラン 店長
「私は社長の料理を食べたあとに、その味を忘れられなかった。その味をなくさないようにお客様に提供したい」
当時、高齢ということもあり体の調子が悪く、引退を考えていた先代の小川さんから「お店を継がないか?」と言われ、それを承諾。
ここから先代の味を守るため、マンツーマンで特訓が始まりますが…
三幸苑 リン・トクラン 店長
「すごく厳しかったです。ダメ!ダメ!と言われて」

特に難しかったというのが、看板メニューの「ちゃーめん」。初めは調味料の配分や火加減、麺の硬さなどを調整するのが難しかったそう。
それでも、先代から「合格」をもらったといいます。
料理の味について、先代の頃から通っているお客さんは…
先代の頃からの常連客
「変わらないよ、いつもの。おいしいよ」
「やっぱりなくなっちゃったお店もあるので、どんな形であれ復活するのはやっぱり嬉しい」