■疲労と空腹、2人は走り切れるのか?

ゴールまで60キロ地点で、隊長が待ち構えていました。

第二管区海上保安本部仙台航空基地 榎木大輔隊長:
「どうした?さっきよりだいぶペース落ちてない?」

安発匠さん:
「落ちました…足が、結構パンパンになってきました」
榎木隊長:
「前半飛ばしすぎた?」
安発匠さん:
「そうですね、山を飛ばし過ぎました…」


一方、宮島さんは、疲労とともに、空腹に襲われていました。

宮島さんを襲うのは、空腹

宮島祥さん:
「あと50キロありますもんね…うわあ…」
(記者:一番つらいのは空腹なんですか?)
「そうですね。空腹がなければ全然走って行けるんですけど・・・」


暗闇を一晩中歩き続けた安発さん。
孤独な行軍の後に、名取市閖上の朝日が待っていました。

閖上の朝日


午前5時半、ゴールまで残り10キロまで来ました。あらためて気持ちが入ります。


安発匠さん:
「関節が痛みだしたんですけど、あともうちょいなんで。気合いっすね」


疲労でぎこちない歩きかたでしたが、そこから小走りでゴールへ向かいます。

気合っす!

そして・・・、スタートから、17時間56分でフィニッシュしました。


安​発匠さん:
「無事100キロ踏破いたしました!戻ってまいりました!」


100キロを24時間以内に走り切った安発さん、まず最初に出たのは感謝の気持ちでした。

安発匠さん:
「自分の力だけではなかなか出来なかったと思うので、この場を借りて感謝を伝えたいと思います。ありがとうございました!」


最後の川柳にも喜びと感謝の気持ちがあふれていました。