■100キロ行軍、中継点で一句?

山形の立石寺から徒歩で仙台市や塩釜市の5つの地点を通り100キロ離れた岩沼市の仙台航空基地まで24時間以内に帰る伝統の訓練です。
訓練では、①食べ物を食べることは禁止 ②空のペットボトルを持ち現地調達で水を飲むことのみ可 ③スマートフォンはパスワードを変更されているため通話・返信のみできる状態 ④現在地やルートは地図でしか確認できない。
といった過酷なルールがあります。


新人が1人前の「空飛ぶ海猿」として扱われるようになるため、最後に臨む関門、それが100キロ行軍なのです。

午後1時半、出発です。

午後1時半 スタート!


体力に自信がある安発さんはスタートから飛ばします。山道に差しかかってもペースは落ちません。

安発さんスタートから飛ばします


一方の宮島さんは山道も歩いていきます。100キロ踏破に向けある作戦を立ていました。

宮島さんは、山道を歩きます


宮島祥さん:
「涼しい夜のうちに走ったほうが、結構楽に走れるかなと思って」


午後3時45分、ゴールまで残り80キロ、最初の中継地点です。

訓練にはもうひとつ伝統のルールがあります。
それは、各地点での自分の気持ちを川柳で詠まなくてはなりません。


安発さんの一句は・・・。
「峠越え足はパンパンお腹もパンパン」


安発さん、山道を飛ばしすぎたことと、道中の水の飲みすぎで、腹筋もお腹もパンパンのようです。このあと大丈夫か?

遅れること1時間、宮島さんも最初の中継地点に到着しました。
さて、宮島さんの一句は・・・。
「山越えて体はほぐれたさあ行くぞ」


宮島祥さん:
「温存した分を走って少しずつ取り返していきたいなと思います」


快調に飛ばしてきた安発さんですが、次第に疲労の色が見え始めます。ペースは落ちていました。

安発さんに疲労の色が