アメリカのベッセント財務長官はウクライナのゼレンスキー大統領と会談し、トランプ大統領がウクライナに提供を求めている鉱物資源について協議しました。

ベッセント財務長官は12日、トランプ新政権の閣僚として初めてウクライナを訪問し、ゼレンスキー大統領と会談しました。

ロイター通信によりますと、ゼレンスキー大統領は会談後の共同記者会見で「生産的かつ建設的な協議だった」と述べ、ウクライナの安全保障に加え、鉱物資源の取り扱いについても話し合ったことを明らかにしました。

ウクライナの鉱物資源をめぐっては、アメリカのトランプ大統領が多額の軍事支援への見返りとして、希少性の高い鉱物の提供を求めています。

ゼレンスキー大統領は会談の中で、鉱物資源に関する両国間の協定の草案がアメリカ側から提示されたとしたうえで、今週末からドイツで開かれるミュンヘン安全保障会議での合意に期待感を示したということです。

一方、ベッセント財務長官はこの協定について、ロシアとの停戦が実現した後のウクライナの「安全保障の盾」になるとの考えを示しています。