ロシアの軍事侵攻を受けるウクライナをめぐり、アメリカのヘグセス国防長官は、ウクライナ南部のクリミア半島が併合された2014年より前の国境に戻ることは「非現実的」だとの認識を示しました。

アメリカ ヘグセス国防長官
「2014年より前のウクライナの国境に戻ることは、非現実的な目標であることを認識しなければならない。幻想的な目標を追うことは戦争を長引かせ、さらなる苦しみをもたらすだけだ」

ヘグセス国防長官は12日、ウクライナへの軍事支援を話し合う関係国の会合に初めて出席し、このように強調しました。

ウクライナが希望するNATO=北大西洋条約機構への加盟についても、「和平交渉での現実的な成果になるとは思わない」との考えを表明。

停戦が実現した際に平和維持部隊が派遣される場合は「NATOの枠組み以外で行われるべきだ」とし、「安全保障のためにアメリカ軍がウクライナに派遣されることはない」とも断言しました。