医療費が高くなった際に患者の負担を抑える「高額療養費制度」の見直しをめぐり、福岡厚労大臣はがん患者の団体らと面会し、長期治療を受ける患者に配慮した修正案を検討していることを伝えました。

「高額療養費制度」は、ひと月の医療費が上限額を超えるとその分が払い戻されるもので、政府は段階的に上限額を引き上げる方針を決めています。

ただ、見直しに反対する声も上がっていたことから、福岡厚労大臣はきのう、がん患者の団体らと面会し、長期治療を受ける患者に配慮した修正案を検討していることを伝えました。

福岡資麿 厚労大臣
「現場の方々の声をしっかりお聞かせいただいたうえで、今後の見直しの在り方について考える一つのきっかけにさせていただきたい」

一方で、修正の具体的な内容や引き上げの中止については言及がなかったとして、患者団体らは「引き続き検討をお願いしたい」と訴えています。