3月3日の桃の節句を前に、盛岡市の南昌荘で恒例のひな人形の展示が行われています。会場には今回初めて展示される江戸時代の人形などが並んでいます。

盛岡市の保護庭園・南昌荘のひな人形の展示は、毎年この時期に行われているもので2025年で25回目です。今回は、岩手県内外の25人から寄せられた40組を超えるひな人形が展示されています。
今回初めて展示されたのは、今から250年ほど前の江戸時代のものとみられるひな人形です。
盛岡市の旧家で所蔵されていたという人形は、面長で穏やかな表情が印象的です。
また遠野市で明治時代のひな飾りと一緒に保存されていたのは、鏡や重箱など当時実際に使われていたとみられる道具の数々です。


道具からはその時代の暮らしぶりを感じることが出来ます。

(南昌荘 牧野典子さん)
「江戸・明治・大正・昭和・平成・令和と6つの時代を生きてきたおひな様なので、時の流れを感じながらじっくりと顔を見てほしいと思います」

会場にはこのほか、つるし雛など手作りのひな人形も展示されています。

一足早い春を感じさせる南昌荘のひなまつりは3月3日まで開催されています。