アメリカの追加関税に中国が報復 パナマ運河めぐりアメリカの圧力も…

メキシコとカナダへの関税の発動は延期された一方で、中国とは貿易戦争の幕開けとなった。トランプ大統領は2月4日、予告していた通り中国に対する10%の追加関税を発動した。

これに対し、中国政府は、2月10日からアメリカの石炭や液化天然ガスなどに15%、原油や農業機械などに10%の関税を課す報復措置を表明した。習近平国家主席との首脳会談の可能性についてトランプ大統領は…
トランプ大統領:
適切な時期に話すだろう。急いではいない。急いではいない。
このように話し、報復関税についても「結構なことだ」と述べ、強気な姿勢を示した。
さらに、アメリカが中国との関係で問題視しているのが、中米のパナマ運河の問題。

トランプ大統領:
中国が運河を運営している。我々は運河を取り戻す。さもないと、大変なことが起こる。

大西洋と太平洋を結ぶパナマ運河は、世界の海上貿易を支える重要な運河。両端の港を香港に拠点を置く企業が管理していて、トランプ政権は、有事の際に中国が封鎖する恐れがあると強い警戒と不満を示し、パナマ政府に対して運河の現状を正さないと「必要な措置を講じる」と迫っている。

パナマ政府は2月2日、中国の巨大経済圏構想「一帯一路」から離脱する方針を表明した。