山口県上関町に建設計画が持ち上がっている使用済み核燃料の中間貯蔵施設について、計画に反対する団体が10日、建設反対を表明するよう岩国市に申し入れました。



申し入れをしたのは、原発に反対する上関町民の会など5つの団体です。

上関町では、去年11月には中間貯蔵施設建設に向けて活断層の有無などを調べるボーリング調査の掘削作業が終わっています。

申し入れでは「国の核燃料サイクル政策の見通しが立たない現状では、最終の貯蔵施設となる可能性がある」と指摘。

「巨大地震発生などの危険もあり、周辺の自治体にもかかわる問題」として建設を受け入れないよう上関町に求めてほしいと要請しました。

岩国市の福田良彦市長は、おととし8月には「住民に説明が尽くされていない状況の中では素直に賛成とは言えない」と述べ、中国電力に説明を求めたうえで「中間貯蔵施設や核燃料サイクルに課題があることをあらためて確認した」との考えを示していました。