10代の若年者に多い腰椎の疲労骨折=分離症。中でも骨盤と背骨のつなぎ目にあたる5番目の腰椎でよく起こります。最初は目に見えないひびですが、放っておくと拡大し、最後は骨折の状態になります。

講演会では実際に腰痛で治療を受けている中高生がモデルとなり、理学療法士から予防のポイントが説明されました。腰椎分離症になる人は体が硬い人が多く、股関節の柔軟性や太もものストレッチが大切になります。

参加者「ジャックナイフというストレッチが効果があると聞いて毎日取り組もうと思います」「スポーツする高校生にかかわっていて、本当に腰痛が多くて筋トレとストレッチの割合を明確にしてくれてとても勉強になりました」

酒井医師:
「子どもが腰が張るというのは普通ではない。その時は黄色信号です。治る段階で分かると硬いコルセットをつけてしばらくスポーツを中止せざるを得ない」

酒井医師が実施した成人2000人を対象にした調査では、6パーセントの人が腰椎分離症だったということです。このような人は子どもの頃に症状が出ていた可能性が高いとみています。

酒井医師:
「大体50歳60歳になるとそういった方々は腰のトラブルを抱えて、実は子どもの時の傷害だったとわかることが多い。初診時の段階ですべてが変わってきます。早めに来てもらった方が治る確率が高い」